糖尿病や高コレステロール血症を治療する薬

グルコファージ

グルコファージには、血糖を下げる3つの作用があります。

 

グルコファージは、体の3つの部分に働きかけて、血糖値を下げるお薬です。その1つめは肝臓です。肝臓では糖分が作られ、それが血液中に入って血糖値が上がりますが、グルコファージは、この肝臓の糖分を作る働きを抑えます。そのため、血糖値が上がりにくくなります。2つめは小腸です。小腸は食べた物の栄養を吸収する場所で、糖分も小腸で吸収されます。小腸で吸収された糖分は血管に入って体全体に回ることになるので、血糖値は上がります。グルコファージは、この小腸が糖分を吸収する力を抑えます。つまり、小腸が糖分を吸収しにくくなるので、それだけ血糖値が上がりにくくなります。そしてグルコファージが効果を発揮する場所の3つめは、全身の筋肉や脂肪組織などです。グルコファージには、筋肉や脂肪組織が糖を燃焼させるのを促進します。そのため、血液中の糖がより多く消費され、その結果、血糖値が下がります。

 

このように血糖を下げる効果のあるグルコファージは、主に糖尿病の治療に使われています。また、糖尿病の中でも、肥満型の人に処方されることが多い薬です。

 

グルコファージの副作用として気をつけなければいけないものとして、低血糖が挙げられます。薬の効果で血糖が下がり過ぎてしまうことを低血糖といい、悪心や体の震え、倦怠感、意識の混濁といった症状があります。また、ひどい場合には低血糖で痙攣を起こしたり、昏睡に陥ったりすることもあります。もう1つ、グルコファージに特徴的な副作用として知られているものに乳酸アシドーシスがあります。これは、血液が強い酸性になってしまうというもので、筋肉痛や筋肉の痙攣などが起こり、ひどくなると昏睡状態に陥ることもあります。